エミール・ジャック=ダルクローズ

この方を御存知ですか? このお髭。サルバドール・ダリみたいですね。年代も少しかぶっているので、1900年代の先端ファッションだったのでしょうか? 話がそれましたがこの方はリトミック教育法の親、エミール・ジャック=ダルクローズです。

先日、縁あって、50年も続く個人のピアノ教室で先生をやっている20年来の友達と久しぶりに会い、音楽教育について語り合いました。こちらのお教室には100人程の生徒さんが在籍されているそうです。素晴らしいですねー。日々たくさんの子ども達と時間を過ごされているので、いろいろな気づきがあるそうです。たくさん話しているうちに、音楽を演奏する上でリズムはとても大事なのに最近の子どもはリズム感がない、という話が始まりました。おー!私もそれを考えていたのだよー‼︎ といった感じで盛り上がったんですね〜。彼女はその原因はなんなのか? 自分には何ができるのか?と考え、無償で幼稚園や施設をまわってリトミックを教えているそうです。頭が下がります。身が引き締まります。

リトミックとはスイスの音楽教育家ダルクローズが考えた教育法です。日本にこの教育法が入ってきたのは明治から大正の時代だと言われています。ダルクローズはこんな事を言っています。

「リズムを教えることは音楽を基盤とするものではあるが、単に音楽学習の準備にとどまらず、むしろそれ以上に一般教養の一体系なのである」
「リトミック指導によって幼児に精神力、集中力、心身の相互作用、反応力、反射性、直感力、記憶力を高めつつ、リトミック指導者が5つの領域( 1.健康 2.人間関係 3.環境 4.言語 5.表現 )に密接に関係づけられていくような保育全体の展開を持つべきである。人間育成の教育、すなわち人間教育をめざしているのがリトミック教育である」と、非常に興味深いことを言っています。娘を持つ親としても興味深い。
物を「見て」「聞いて」「触れて」「感じる」そして「感動」することが、人間が人間らしい生き方をする出発点になると思われます。感じる心が考えることにつながっているのです。
──「リトミックってなあに/岩崎光弘より」抜粋

教育ってドキドキするけど、ワクワクします。ダルクローズの論文を読んでいると、自分がやりたかったことが少しずつですが点が線になってきます。長い道のりだった無駄の様な事が、とても重要だったのだとつくづく感じます。人生に無駄はない。日々精進。学び続けます。

いろんな方々にお会いできることを楽しみにしています。